余  談
 
JR三ノ宮駅周辺でご案内のボランティア活動を始めて17年ほどになる。
私自身が受け持ったご案内は、ざっと30万組を超えているとを思われる。 
 
そんな活動の中で、特に印象に残っていることを三つ紹介します。
 
 
 
 活動を始めて間もないころ、 警察官二人が寄ってきて、ある事件の犯人を見なかったかと、その服装・人相を尋ねられた。「そんな服装なら印象に残るが見ていません」と答えたが、その時に「ここで、あなた達の目があるだけで犯罪の抑止効果になるので頑張ってください」と、励まされたことがあった。確かに人通りを見ていて、変な動きをする人物は分かるものである。
道案内のボランティア活動が犯罪防止に役立つと思い知らされモチベーションが上がった。
その後も何度か、警官、刑事から人物の目撃有無を聞かれたことがある。
 
    
 
 
 
 いつも案内している場所近くに、自動車学校のスクールバスが来るためたくさんの生徒が並ぶ。駅の方から20半ばの女性が歩いてきたが、突然、目が釘付けになった。
何故なら、何とも言えないチャーミングな歩き方だった。ロコモアに出てくるような元気だけではなく、手の振りや歩幅・速度など元気・快活・若さの三拍子が揃っていた。少し小柄で並みの顔立ちだったが、もう5年ほど経つものの脳裏に残っている。 
 
 
 
 
 ご案内をしているときは、挨拶はしても顔を意識をして見ていないのでおそらく有名人やタレントがバス乗り場を聞いていても気が付いていない。ある日、忙しくテキバキと活動中、実にうまく割り込んできた人がいて、思わず顔をみるとあるTV局の名物アナだったことがある。(さすがにプロ)
また、大安の日は結婚式が多くホテルの送迎バス乗り場を聞かれることが多い。その日も和服の背の高い女性が近づいて来て送迎バスを聞かれた。和の匂いが漂ういい感じの女性に説明しながら、女性が行く先へ振り向いた‥その瞬間‥通行していた男性数人が「おおっ!」と声を上げた。残念、意識してよく見ておけばよかった。