人出の少ない土曜日の午前11時ごろだった。

四国方面のバス乗り場付近で困っている様子の70才過ぎと思われる老紳士が居た。「どちらへ行かれますか？」と声を掛けると 「シアトルに行きたい」。

 

まさか神戸市の姉妹都市シアトル？　もしかして、四国に新しいテーマパーク？　いや、聞いたことがない。もう一度訪ねてみた。「だから、シアトルと言ってるだろうが！」と語気が強い。

 

困ったお年寄りだなと思いつつ、行先を書いたものを持っているかをやさしく聞いてみた。手持ちのバッグを探して取り出したパンフを見ると、メリケンパーク・オリエンタルホテルの文字が見えた。

 

すかさず、「ホテルに行く シャトルバスに乗られるのですね」 に対し、「うん、うん」と安心した顔に変った。乗り場を案内しつつ、「ホテルへの送迎バス」と書いた方がお年寄りには分かり易いかな‥

 

ホテルや空港に加え結婚式場や自動車学校の定期往復バス（＝シャトルバス）があるので、「ラヴマーナへ行くバスは？」などと、行先を言ってもらいたいものだ。

 

リムジンバスの乗り場を聞く人も多い。ところが、地方へ行く大型高級バス（＝リムジンバス）があるので、関空へのバス、大阪（伊丹）空港へのバスと言ってもらえると素早いご案内が出来ます。