第39話 キャッチセールスにご注意! 
 
 

 毎年の風景ではあるが、4月に入ると街行く人々の顔が明るく、若返ったように見受ける。

その反面、目つきの鋭い人たちが出てくる。その一つがキャッチセールスだ。今年も三ノ宮駅構内に 40才前後の女性キャッチセールスが目立つようになった。しかも、例年よりフットワークがいい。
 
声を掛ける対象が若い男性に限られていたので、振り切ってこちらへ歩いて来た男性に、何と言われたかを聞いてみた。一様に「学生さんですか」と言っているようだった。
 
たまに、話込んでしまう気の弱そうな若者がいる。
ある時、構内を巡回するガードマンにセールス女性の服装、持ち物、特徴などを伝えて追っ払うようにお願いをした。暫くして、一喝すると逃げて行ったとの報告があった。
 
一週間後の土曜日、注意していると顔が違うがややはり動きの機敏な女性が活動していた。私は巡回するガードマンを待って一緒に探し始めると、向こうから歩いてきたので、私は両手を広げて止め「あなたは先ほど男性に声掛けをしていましたね」というと「ハイ」と素直な返事。
 
続いてガードマンが「構内でセールスをやってはいかんこと分かっているな!」「身分証を出せ!」に対して全て「‥‥」今度見つけたら、警察を呼ぶことを告げ解放した。
若者よ! 腕章や名札の付けていない人が突然近づいてきたらご用心!